新・月下独酌



カテゴリ:政治の話( 29 )


食の意義


「食育」という言葉が、巷間溢れています。

「食」は子どもたちの教育の基本、正しい食生活を送りましょう・・・・・・という趣旨なのですが、現状はなかなか厳しいようです。



学童保育に通う子どもたちに、夏休みの間、給食を実施する自治体が増えている。

出来合いの弁当や菓子パンなどを持たせる家庭があるほか、暑い時期に弁当の衛生状態を心配する声もあり、栄養の偏りを見かねて始めるケースが少なくない。

 「みんな、ごはんだよ」。7月上旬の土曜日、民間運営の「学童保育&フリースペース げんこつ組」(東京都三鷹市)で、子どもたちが天ぷらうどんを囲んだ。ここでは以前から学校給食が無い土曜日に1食250円で昼食を出しており、この夏休みについても実施を検討中という。

 「弁当を毎日作るのが大変という保護者の要望が強い。親子丼やカレーライスなどが中心ですが、子どもたちと一緒に作ることを心がけています」と指導員の中村香恵さんは話す。

 学童保育に通う子どもの昼食は、学校休業日はお弁当の持参が基本。だが各自治体で夏休み中の給食を出す動きがある。

 埼玉県越谷市は今年度から、学童保育27か所で夏休み中の給食を始める。同市の学校給食は給食センターでまとめて作って各校に配送する「センター方式」。学童給食も同じ仕組みを活用する。各家庭は事前に利用日を申し出て、1食250円ほどを自己負担する。「暑い季節の弁当の食中毒対策と子育て支援の一環」と同市担当者は話す。

 山口県萩市は昨年3月の町村合併により学童保育が8か所から18か所に増え、旧市内で行っていた学童給食をこの夏休みから全学童保育に拡大する。

 4年前から学童給食を実施している福岡県穂波町(現・飯塚市)の職員労働組合が以前、夏休み中に学童保育に通う児童の弁当を調査したところ、保護者の手作り弁当の割合は3~4割程度。菓子パンやカップめん、出来合いの弁当のほか「何も持たずに来る子どももいた」という。

 調査にかかわった福岡県自治労の森田雪(きよむ)さんは「親が弁当を作るべきだという意見や、調理員の労働強化になるという反対論もあったが、現実の問題として子どもの食を保証する必要がある」と話す。

 学校給食は学校給食法により実施されているが、学童給食となると、目的も法的根拠も異なる。厚生労働省は学童保育での給食について「把握しておらず、特別の指導もしていない」とする。女子栄養大の岡崎光子教授(栄養教育学)は「子どもの不利益にならないために、地域の実情に応じて学童保育で給食を出さざるを得ないのは理解できる。親は任せきりにせず、何らかの形でかかわるのが理想」と話している。

(2006年7月16日 読売新聞)




「キレる子どもは、カップラーメンばかり食べている」というような話を、皆さんも耳にしたことはあるでしょう。

眉唾のような話だと感じていらっしゃるかもしれませんが、これはかなりの確率で正鵠を射ていると考えます。


 かつて、過激左派が傍若無人ぶりを発揮していた時代がありました。「総括」の名の下に、自分たちのセクトの仲間ですら殺して恥じない凶悪ぶりでしたが、彼らの主食は実に粗末なものであったと言います。
 それはそうでしょう。司法警察の手から逃れるためにアジトに潜伏しているわけですから、インスタントラーメンや菓子パンなど日持ちのするものを主食にせざるを得ない状況にあったのです。

 ところが、彼らが警察の手に落ち、留置所内で三度三度の食事をきっちりと与えられると、不思議なことに彼らの態度が変わってきたそうです。拘置された直後は自己の正当性を高らかに謳っていた彼らが、食生活を強制的ではあるものの改められる過程で、その攻撃性が見る見るうちに和らぎ、悔悟の念に苛まれる・・・・・まあ、有り体に言えば常識的になった・・・・・そうです。






働いているご両親が弁当をつくられる・・・・・・これは実に手間のかかることだろうと思います。

我が家では、坊主が保育園に通っております。その保育園では、月に1度の割合でお弁当持参の日がありますが、月に1度ですら妻は子育ての合間を見ながら作っています。

これが毎日ともなれば、さぞかし大変なことでしょう。



ですが、無理なお願いかもしれませんが、頑張ってお弁当を作っていただきたいと思うのです。

もちろん、給食を作ることは行政の仕事です。しかし、それは行政が「補完」しているのだと私は考えています。

どんなに頑張ろうとも、行政は親代わりにはなれません。
最後はご両親の愛情ではないでしょうか。

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by harukado-ruri | 2006-07-16 23:41 | 政治の話

ブッシュよ、脳を鍛えろ!



これは果たして任天堂の洒落なのでしょうか。それとも嫌味なのでしょうか。

よりにもよってブッシュに“それ”を送りつけるとは・・・・・

任天堂オブアメリカは明日60歳の誕生日を迎えるアメリカのブッシュ大統領 (George Walker Bush,Jr. / 1946年7月6日生まれ)に、ニンテンドーDS Liteと『脳を鍛える大人のDSトレーニング』(Brain Age:Train Your Brain in Minutes a Day!)のセットを誕生日プレゼントとして送ったことを明らかにしました。

ハッピーバースデイ! 60歳という刺激的なマイルストーンをお祝いします。年を取ったと心配しないでください。

何百万人ものほかのベビーブーマーと共に人生の新たな時代に加わっただけです。

そして恐らく大統領も、他の多くの人々と同じように明晰な頭を維持しようと悩んでいる事でしょう。

そうならば是非とも私達のニンテンドーDS Liteと『脳を鍛える大人のDSトレーニング』のプレゼントを受け取ってください。世界中で「脳トレ」に挑戦している何百万人の人々に加わりましょう。もし今までゲームを遊んだ事が無かったとしても心配はいりません。

「Touch!Generations」ブランドの「脳トレ」はどんな年代の人にとっても、ゲームの経験に関わりなく、手に取って直ぐに遊べる商品です。大統領はゲームを沢山遊ぶ時間はないでしょうから、「脳トレ」は最高のチョイスです。

1日たった数分で15個の日々のトレーニングに参加し、脳を活性化することができます。

トレーニングは算数、書き取り、記憶などがあります。数日間試して数字が良くなるのを実感してください。また、ゲームには100問を超える数独も収録されています。きっと次のエアフォースワンはちょっと楽しいフライトになるでしょう。(同行の「ジャーナリスト」にも脳トレを与えて一緒に遊べばきっといい気晴らしになること間違いありません)

DS Liteと脳トレをどうぞ楽しんで、そして任天堂に脳年齢を忘れず伝えてくださいね!

素晴らしい誕生日を!


広告宣伝効果としては大きなものがあるのでしょうが・・・・「ブッシュよ、脳を鍛えろ!」と受けとられかねないこの洒落は、果たしてアメリカ人に通用するのでしょうか。レーガン大統領のこともあるし・・・・

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by harukado-ruri | 2006-07-07 23:53 | 政治の話

宣戦布告



今朝、ついに北朝鮮が我が国に向けてミサイルを打った。
これを書いている時点では、計6発のミサイルが打たれたとのこと。


通常の感覚で言うならば、これは宣戦布告である。

「戦争はキライ」「戦争はダメ」などという感情論は、さておいて欲しい。6発もミサイルを打ち込まれて、のほほんとしている国が世界中のどこにあるというのか。

無論、「今回のミサイル発射は北朝鮮による威嚇である」という論法も成り立つことだろう。

だが、よくよく考えていただきたい。「ミサイルを撃ち込むことが威嚇になる」と思われている時点で、日本は外交的に既に負けているのだということに。

 日本人は、直接都市攻撃なり本土攻撃をしない限り、「これは攻撃だ」と自覚しない国民なのだ。具体的に死人が出て初めて眼が覚める程度の意識しか持たない奴らなのだ。
 したがって、とりあえず領海にミサイルをぶち込んでおけば良い。通常の国家であれば、領海に対する武力行使は危険な報復を受けかねないが、日本であればそれは「攻撃」ではなく「示威行動」になりうる。


今回の北朝鮮のミサイル発射は、通常の国家相手ならば宣戦布告に等しい。
しかし、特例として対日本であるならば示威行為になりうる。

子どもの喧嘩も外交もそうだが、なめられてはおしまいだ。






今回のミサイル発射は対アメリカに対する示威行為でもある。アメリカの領海に向かってミサイルを6発打つことはしまい。それはあまりにも危険な橋だ。とりあえずは日本に対する示威行為で自らの能力を示すことがそのままアメリカに対する示威行為になりうる。

むしろ、北朝鮮からすればこちらが本筋なのかもしれない




さあ、日本政府はどのような対応をとるだろうか。

外交は政府が行うものだが、その後押しをする最大の力は国民輿論である。その国民輿論は、妙な静けさだ。これでは、政府としても動きようがない。

もっとも、この期に及んで「万景峰号を入港させるか否か」などという議論をしているようでは、動いたとしてもタカが知れている。




そういえば、この日朝関係が緊迫の度合いを高めている最中に、北朝鮮にご招待されてのこのこと訪朝している人たちがいる。

北朝鮮は日本人拉致被害者の横田めぐみさんの生存疑惑と関連し、日本のメディア各社を平壌に招待した。

 招請した報道機関は朝日新聞、読売新聞、NHK、共同通信、TBS、日本テレビの6社で、これらのメディアは4日から8日まで平壌を訪問する予定だ。

 北朝鮮が日本のメディアを招待したのは、先月29日に金英男(キム・ヨンナム)さんが記者会見を行った後も、日本でめぐみさんの死亡や遺骨に関する疑惑が収まる気配がないため、直接日本のメディアに説明するためとみられる。

 北朝鮮は金英男さんへのインタビュー、めぐみさんの墓や生存当時の居住地の公開、周辺人物の証言などさまざまな手段を動員し、日本のメディアを納得させようとするものとみられる。

キム・ミンチョル記者

朝鮮日報


このご時勢に北朝鮮にいるのだから、何がしかを掴んでくるのがジャーナリスト魂というものだが・・・・・






余談だが、今月の22・23日にわたって、海上自衛隊が福井港で一般公開体験航海を実施する。
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体験できるのは、護衛艦「はるな」と「しまかぜ」だ。
(写真は、護衛艦「はるな」)

滅多にない機会なので、私も応募申込をしておいた。
(というより、我が妻が「行こう行こう!」と妙にノリノリだった)

今回の北朝鮮のミサイル発射で、一般公開体験公開は中止されるのだろうか。
中止されてもやむなしの状況なのだが・・・・・・それはそれで寂しい


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by harukado-ruri | 2006-07-05 09:15 | 政治の話

銀色の独立国


昨日は、大野勝山広域ごみ処理場「クリーンビュー」の落成式に参加しました。

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7月の中旬あたりから、一般市民に対しての見学も可能になります。

皆さんも一度見学されてみてはいかがでしょうか。
なかなかに面白いですよ。








古本屋に注文していた書籍が今朝方届きました。


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「銀色の独立国」・・・・・・このタイトルを見てピンと来る人は多いはず。



3年前の衆議院議員選挙の際に、平泉渉氏が配られたパンフレットはこの本のダイジェスト版でした。


ダイジェスト版では、なかなか全貌がつかめないため、古本屋を探して注文してきたというわけです。




唐突ですが・・・・・

格差社会という言葉が巷間にぎわせていますが、賃金格差などは格差社会のほんの上っ面に過ぎないと私は考えています。

格差社会は、

(1)地域格差
(2)高齢化社会

これら2つの内在的な圧力として生まれたものです。例えるなら、新薬を研究している過程でとんでもない殺虫剤が開発されたように、まったく予期せぬ結果として格差社会は誕生しつつあります。


(1)の地域格差とは、東京一極集中のシステムがもたらした弊害です。
経済の一極集中により、地方の経済システムは中央に依存した形になっています。「依存」とは、「閉じられた」という意味です。

 「閉じられている」経済システムとはどのようなものでしょう。

マクロ経済学の教科書を紐解くと、必ずと言ってよいくらい最初に出てくるのが「乗数効果」です。

 A氏に100万円のお金を渡したと仮定しましょう。この人は、いつも収入の30%を貯金に回すので(貯蓄性向0.3)、30万円は貯金にまわされます。租税を無視して、残りの70%、つまり70万円を消費に回すとしましょう。
 A氏は、かねてよりB氏との間で、B氏の持っている車を買う旨の約束をしていました。そこでB氏の車をA氏は70万円で購入しました。ここで、B氏は70万円の収入を得たことになります。仮にB氏も収入の30%を貯蓄にまわし、残りの70%を消費に回すとするならば、B氏は49万円をどこかで使うことになります。そしてその49万円をもらった人が、さらにその70%を消費に回すならば・・・・・

 A氏が得た100万円は、100万円の価値を持つだけではありません。A氏の100万円はB氏の70万円、C氏の49万円、D氏の・・・・・といった形で市場内での価値を持ちます。
 つまり、100万+70万+49万+・・・・・と7掛けの総和としての価値を持つわけです。

こういう見方をするのが乗数効果であり、公共投資の基礎理論として重宝されました。





かつて勝山ニューホテル存続が市議会で問題になった際、存続の立場から論陣を張った私は次のような論法を用いました。

勝山ニューホテルが1年間に勝山経済に与える影響は1億円足らずですが、その経済「波及」効果は最低に見積もっても2億8000万円です。

この論法が乗数効果を下敷きにしていることは明らかです。
しかし、この論法の中では、敢えて意図的に無視していた変数がありました。

それは・・・・・・勝山市の経済がどれだけ外に対して開かれているか(つまり「どれだけ閉じられていないか」)について触れなかったのですね。


例えば、1億円の金が勝山経済に投入されても、勝山経済からスルスルとそのお金が逃げて行ったのでは意味がありません。乗数効果が発揮されるためには、地方経済が他都市に対して閉じられたものであり、その地方経済の中に投下された資本はその中をぐるぐると回っていなければならないのです。

つまり、特定の地方経済が「閉じられて」いて、投入された資本がその内部で循環するようになっていれば、その地方は経済的に「やっていける」状態といえるでしょう。

残念ながら、勝山の経済は「閉じられた」ものではありません。それは、消費者が福井へ買い物に出かけることだけ見ても明らかです。また、資本移動のシステムそのものが国家レベルで中央へ向かうものになっています。つまり、資本は最終的には中央へと向かうのです。

(それが「経済の一極集中」の根源的な意味でもあります)





ただし、これ自体は克服することは可能です。つまり、勝山のモノを中央へ売りつければ済むことですから。

問題は、「高齢化社会が生み出す格差社会」なのです。

私は、「かつて日本は平等社会であった」というテーゼに対しては、「それは単に若年層が多かっただけではないか」という考えに立っています。

ならば、若年層が減り続ける現在では、不平等社会が到来するのは当然でしょう。

そこでこれを解決するには単純に、

(1)所得再配分の方法を刷新する
(2)高齢者層が世代間格差を是正する

この2つの方法が考えられます。

(1)は税制その他の政策により、若年層と高齢者層の所得再配分を見直す方法ですが、これはあまりにも危険度が高すぎます。

(2)は、高齢者と呼ばれる世代を「従属人口」・・・・すなわち、生産に寄与しない人々・・・・と、とらえるのではなく能動的な生産世代とみる政策です。


もっとも、この(2)に対しては未だ有効な政策は存在しません。



なにかいいアイディアはないのか?・・・・・それがこの『銀色の独立国』を購入した動機です。



・・・・・・というわけで、これからこの本を読むところなので、書評はいずれまた(苦笑)

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by harukado-ruri | 2006-07-04 22:15 | 政治の話

市議会議員定数



昨日は、6月定例会の最終日でした。

新聞の校了締め切り時間の関係から、本日の新聞紙面には出ておりませんが、議員提案による議員定数削減条例案が賛成多数で可決されました。

これにより、次回の一般選挙から、現行20名の定数は4名削減されて16名にて実施されます。


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by harukado-ruri | 2006-06-27 15:53 | 政治の話

憲法と裁判所に対する抜きがたい幻想



首相靖国参拝訴訟の最高裁判決が出ました。


小泉純一郎首相の靖国神社参拝は憲法の政教分離原則に反しており、精神的苦痛を受けたとして、戦没者の遺族らが国と小泉首相などに損害賠償などを求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第2小法廷(今井功裁判長)は23日、原告側の上告を棄却した。原告側の請求をすべて退けた2審・大阪高裁判決が確定した。
 歴代首相の靖国参拝をめぐる訴訟で、最高裁判決は初めて。1、2審で敗訴した原告側が上告したが、第2小法廷は違憲を理由とした部分は受け付けず、13日付で棄却を決定している。
 今井裁判長は判決理由で、「本件参拝によって上告人らに損害賠償の対象となり得るような法的利益の侵害があったとはいえない」と指摘した。
  (産経新聞)



福井新聞はもとより、沖縄タイムス、高知新聞、徳島新聞、中国新聞等々で、「最高裁が判断を逃げた」という論調が目立っています。

原告代表も「最高裁は司法の権限を放棄した。まさにサボタージュだ」と憤慨しています。

ふむ・・・・・

二度にわたって松山地裁に提訴した「四国訴訟原告団」の安西賢二事務局長は「首相の違法行為をたしなめることができるのは司法だけなのに。非常に残念」」と語っています。


ふむ・・・・・


まず、日本のある部分の人々に対して、未だに「憲法に対する幻想」「最高裁判所に対する幻想」が根強く残っていることに私は驚いています。

この幻想は、政府とか国家とかの好き放題にを憲法が制限してくれるはずだ。最高裁判所は憲法の番人として最終的に国家の活動をチェックしてくれるはずだ・・・・・という内容で、前述の安西氏の「首相の違法行為をたしなめることができるのは司法だけだ」というような発言にも如実に現れています。


なぜ、こういった幻想が生じているのか。これが私にはわからないところです。

「法律上の争訟を判断するのが裁判所である」という法学の基礎に立ち戻れば、最高裁がこのような判決をだすことくらいは当然に予測できるはずなのですが・・・・






ちょっと話が脱線します。

例えば、1960年代の日本であるならば私も納得できるのです。あの時期には、国鉄や日教組や公務員などのストライキが頻発した、政治的に不安定な時代でした。
 もっとも、そういった不安定な時代にもかかわらず、革新勢力はどんどんと力を失っていくわけですね。時代が高度経済成長になっているわけですから、人々は現在の政治状況を支持する。つまり、平たく言えば自由民主党を支持する。そうなると、具体的な政治の場で革新勢力は国民を説得して選挙制度上で多数派支配ができない。
 戦争が終わった直後には「ついにできあがるか」と思われた革新長期政権も夢に終わり、ずるずると後退する一方である・・・・・と、そういう状況下で、意識的に裁判所を政治闘争の場にしていたわけです。何か政治問題が生じると裁判所に逃げ込む。裁判所で自らの正義を主張する。

半世紀前の日本がこういった状況だったのですが、ひょっとしたら、革新系の発想は今も昔も変わらないということなのでしょうか。


国民はそういった欺瞞・・・・・裁判所に逃げ込んで自らの正義を主張するという行為の胡散臭さ・・・・・・・・に、とうに気づいているように感じます。


そういえば、『表現者』7月号で、宗教学者の中沢新一氏が興味深い指摘をしていました。具体的な内容は、実際に読んでいただくとして、その指摘とは「戦後にあれほど忌み嫌われていた『国体』という言葉を英訳するならば、Constitution of Stateになる。これは『憲法』のことだろう。戦後は『国体』という言葉をなしにしたわけだが、結局それは『憲法』という言葉に代わっただけのことに過ぎない」というものでした。

なるほど、そう考えればつじつまはあいます。結局、彼らは戦前回帰を否定しながらも同じ原理主義に陥ってしまったわけです。





話を元に戻しましょう。
   

なぜ、最高裁判所や憲法に対して、このような幻想が未だにまかりとおっているのでしょう。

責任の一端は、学校教育にあることは間違いないでしょうね。政治経済や公民の授業で、違憲審査について語るときには、必ずといってよいほど「憲法の番人」という言葉を用います。確かに最高裁は「憲法の番人」という地位を与えられています。しかし、憲法学の重大な、そして根本的な論点のひとつが「司法権の限界」であることを踏まえて、それらは教えられるべきなのです。





さて、最高裁判所は司法権の頂点をなす存在であって、「司法権の独立」に象徴されるように、政治とは無縁の存在だ・・・・・・・・と考えている人がいるならば、手始めにこの本をお読みください。
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最高裁物語(上・下)
 講談社プラスアルファ文庫
 山本 祐司 (著)




いかに、最高裁が政治の間で揉まれてきたかがよくわかります。
そして、最高裁がいかに政治的立ち回りが上手いかも。

※ただ、著者は「司法はもっと踏み込むべし」という立場の人のようなので、筆致が抑えられていない部分はあります。


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by harukado-ruri | 2006-06-24 23:38 | 政治の話

議員定数の話



議員定数削減がいよいよ大詰めに向かう中で、ぎりぎりの攻防が繰り広げられています。

昨日、議会改革特別委員会委員長の近藤議員がその職を辞されました。委員会の中身がどのようなものであったかは分かりかねますが、おおよその見当はつきます。

来週の月曜日、6月議会の最終日の本会議において、議員提案により「議員定数条例改正案」が上程されるか否かがひとつの山場になることでしょう。

市民の皆様には、誰が賛成して誰が反対しているのかを注視していただきたい。



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by harukado-ruri | 2006-06-23 00:24 | 政治の話

6月議会



6月議会は、昨日より常任委員会に入りました。

私が委員長を務める産業福祉委員会は、1つの案件を除いて、全て審議を終了しました。

最後のひとつが・・・・・悩ましいところです。


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by harukado-ruri | 2006-06-20 06:12 | 政治の話

大野市長選挙



大野市長選挙の速報が飛び込んできた。

岡田氏が当選された。
まずもっておめでとうございます。岡田氏は4年前の市長選挙で苦渋を舐め、その後4年間を臥薪嘗胆された人物です。その喜びはひときわ大きいことでしょう。


そして残念ながら兼井君は落選された。
「猿は木から落ちても猿だが、政治家は選挙に落ちればタダの人だ」とはよく言われるところですが、政治家は選挙に落ちれば「タダの人」ではないのです。全てを失う、これが落選することの意味です。


ただ・・・・・気休めにもなりませんが・・・・・兼井君は、まだまだ若いのですから、捲土重来を期してこれからも頑張っていただきたいと切に願います。

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by harukado-ruri | 2006-06-19 01:05 | 政治の話

テポドン発射


北朝鮮によるテポドン発射の可能性が高まった・・・とのニュースが巷を賑わせています。

「実際には発射しないだろう、ブラフだ」というのが大方の予想で、私もそのように考えています。

北朝鮮のマネーロンダリング(資金洗浄)に関係しているとされたマカオの銀行の資産が凍結されましたね。この米国の金融制裁に対して譲歩を促すためのブラフでしょう。





全体主義国家は往々にして外交がうまい。そりゃそうでしょう。国民のことなど考える必要のない人々がトップにいて、命令系統・指揮系統がはっきりとしているのですから、嫌でも外交はうまくなります。

北朝鮮しかり、中国しかり。



しかし、さすがの北朝鮮も外交カードの手持ちが少なくなってきたように思われます。

「核」や「長距離ミサイル」は実は外交カードとしては上等なカードではありません。なぜなら、振り上げてしまった拳を下ろす場に苦慮するカード・・・・・が核だからです。

「核を打つぞ」「ミサイルを飛ばすぞ」と何回も口に出せば出すほど、「またブラフかよ」と思われるだけ。つまり「足元を見られる」という最悪な状況を生み出します。

かといって、本当にミサイルを打ってしまったのでは国際世論の批判は免れえません。



実は、スーパーKの大量印刷の方が戦略的価値は高いのです。そういったオプションが少なくなってきた北朝鮮は、外交上の不利をどのように挽回しようとするのでしょうか。

眼が離せません。







ちなみに、私は有効性を疑問視しているのですが、将来警戒管制レーダー(FPS-XX)というものがあるそうです。
 これは、弾道ミサイルの追尾能力が格段に優れているということ。もっとも、追尾したところで迎撃しなければ意味がないように思うのですが・・・・・

ちなみにFPS-XXはこれ。b0104829_11211415.jpg

一部では、「ガメラレーダー」と呼ばれているそうですが・・・・

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by harukado-ruri | 2006-06-18 11:15 | 政治の話


掲示板を直せなかった市議会議員のひとりごと
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